体を張ってくれた保育士さん

私の息子が通っていた保育園は、ビルの2階にありました。
保育園の前には大きい道路があり、いつも息子と手を繋いで歩いていきました。
父親のいない息子は、その園の男性保育士さんととても仲が良く大好きなようでした。
私より若い保育士さんなので、体力もあり体を使って遊んでくれるので息子も満足していたようです。
保育園から帰ってくると、他にも沢山保育士さんがいるのに
その男性保育士さんの話ばかりです。
保育園に入って初めて行われたお遊戯会で、とても人見知りだった息子と一緒にお遊戯をしていました。
保育園へ観に行って、今までと違う息子の姿を見て驚いたものです。
園での息子の様子を見ていると、その男性保育士さんの後ろについて歩いています。
何か話したそうな…初めは照れ臭い感じが見えました。
次に保育園で催し物があり、参観に行った時
私は仕事の都合で大分時間から遅れて到着しました。
後から男性保育士さんに聞きましたが、息子は私の姿が見えないことで
動かなくなってしまったようです。
私が到着した時は、男性保育士さんの横で元気に歌を歌っていたので、息子に変化があったことは
全然気が付きもしませんでした。

普段から父親がいないことで、何か心の中でひっかかるものがあって、それなのに母親まで来ないとなると
心が潰れそうになっていたのかもしれません。
男性保育士さんの明るさで、息子もみんなと一緒になって歌を歌っていました。
一番感謝したのは、息子が自転車に乗れるようになった時のことです。
補助付きの自転車をずっと乗っていて、補助を外して私と二人で練習していました。
まだ、まっすぐしか運転出来ないような状態でしたが何とか一人で乗れるようになりました。
息子本人はとても嬉しかったのだと思います。
男性保育士さんに、どうしても見て貰いたかったのでしょう。
家から保育園は、自転車で10分もかかならい場所にあります。
しかも、まっすぐ走れば付く場所です。
初めは、まっすぐ走っていたので保育園に向かって走っているとは分からずにいましたが
ずっとまっすぐ走っていきます。保育園の前には大きい道路がありました。
そこまで行ってしまっては危ないと思い、私も急いで追いかけました。
大声で叫びながら走っていたので、通りにいた知らないおばさんなど一緒に声をかけてくれました。
その時はたまたま、男性保育士さんが外を覗いていたのですね。
息子が走ってくるのが見えたのだと思います。その上、私も大声で止まるように叫んでいましたから

気が付いたんだと思います。
息子は、やはり止まらず大通りを突っ走ろうと横断歩道前でも止まりません。
車が来ているのも見えました。通りを歩いていたおばさんが悲鳴をあげています。
そこに、駆けつけて息子を引っ張ってくれたのが男性保育士さんでした。
息子は何事も無かったかのように「自転車に補助輪なしで乗れるんだよ!」と自慢げに話してます。
男性保育士さんも「それは凄いね!」と合わせてくれていました。
その保育士さんがいなければ、息子はどうなっていたのかわかりません。
無事でいたので今は笑い話になりましたが、ドキドキハラハラした思い出です。